第36章 夫じゃない彼に愛されて(潔・蜂楽・千切)
蜂楽廻(千切の妻と)
ひょーまとは倦怠期がもう1年ぐらい続いていて、昔のようにもう「愛してる」等の言葉を貰う事は無くなってしまった。夜も帰ってこない事が増えて悲しくて寂しくて堪らない時、ひょーまの親友で私も仲良くなった廻くんから悪魔のように甘い愛の言葉を囁かれた。
「ちぎりんんが愛してくれないなら、俺が🌸ちゃんを愛しても良い?」
『愛してくれるの?私を…?人妻なんだよ、私』
「うん知ってる。でもちぎりんは🌸ちゃんを愛してないなら別に良いよね」
そう言って彼が落とした口付けは酷く甘く苦いものであり私は彼と不倫関係となってしまった。
「ねぇ🌸ちゃん。ちぎりん、明日まで遠征だったけ?」
裸のままベッドに二人で寝転がっていれば廻くんは甘えるように抱き着いてきた。
『そうだよ遠征らしいよ。といっても、もしかしてら私に飽きて他の女の人の所にいるのかも』
「悪い男だよねぇ〜ちぎりんも。こんな可愛い奥さんいるのにさぁ。でも、ちぎりんが飽きてくれて良かったかも。俺が🌸ちゃんを愛せるから」
そう言って廻くんは頬にキスをした。甘くて苦い彼の愛は私の心を埋めてくれる。もうひょーまの愛は要らない。廻くんの愛だけで良いのだ。
「ねぇねぇちぎりん。もう奥さん要らないなら俺が貰っても良いよね?」
「冗談はキツイぞ、蜂楽…」