第36章 夫じゃない彼に愛されて(潔・蜂楽・千切)
潔世一(カイザーの妻と)
ミヒャと倦怠期になりもう数ヶ月。話さえしなくなってベッドも別々になってしまい、それでもミヒャを愛しているつもりだったが彼が他の女性とホテルに入るのを見てその愛は冷めてしまった。そんな時にミヒャのチームメイトであり同じ日本人だからと仲良くなった潔さんに話しかけられたのだ。
「🌸さん、カイザーの事もう愛してないなら俺の事を見て。俺は、カイザーから🌸さんを紹介された時から🌸さんの事好きだったんだ」
『え…私を?』
「人妻に片想いなんて叶わないと思ってたけど。神様って奴は俺にチャンスくれたみたい」
そう言って潔さんは私にキスをしてきて、久しぶりに愛されているという嬉しい気持ちと快楽に沼った。
「なぁ🌸さん。カイザーのやつまた浮気まがいな事してんだろ?」
『そうみたい。まぁ、私も人の事言えないけどね』
そう言いながらベッドから抜け出し床に落ちていたショーツとブラジャーを手にして身につけようとすれば、潔さんが後ろから抱き締めてきた。
「離婚しねぇの?俺なら🌸さんの事ちゃんと幸せにできる」
『ホント?私に飽きちゃったりしない?潔さん』
「飽きる訳ないじゃん」
『嬉しい…』
愛を囁かれキスをされて、私の寂しさは埋まっていく。
「なぁカイザー。奥さんの事ほったらかしすんなら俺にくれよ」
「……どういうことだ世一」