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《赤井夢》Happiness{R18}

第11章 心緒




ムッとしながら2杯目のハイボールを作り
ごくごくと口に含み一気に半分くらい飲んだ。




「そんなに飲んで大丈夫か?」
『大丈夫ですー、明日仕事休みですからねー。』
「一気に飲むとすぐに酔いが回るぞ。」
『今日はこのままソファーで寝るからいいんですよ〜。』




久しぶりに酔っ払って気分のいい私は
ニコニコ笑いながらお酒を楽しんでいた。



赤井さんは全くと言っていい程顔色は変わっていなくて、私より明らかにお酒に強いんだと分かり、また一つ彼のことを知れたのが嬉しかった。




私と赤井さんはそれぞれソファーの端の方に座っていて
三人掛け用のソファーだから私達の間には人1人が座れるくらいの空間ができている。



…この距離感が埋まる日は来るのかな、



と思いながらも今はこうして少しの距離がある方が落ち着く。




深夜のニュース番組を見ながら、ぼーっとそんなことを考えているとアルコールが回り、眠気が襲ってきて、私はソファーの背もたれに寄りかかった。




「おい、美緒。眠いのか?」
『んー……眠…くない、です…』
「全く…仕方のない奴だ。」




ソファーにもたれてウトウトしていると
フワッと浮遊感に包まれて、その後すぐ背中に柔らかい感触を感じ、ベットに寝かされたんだと分かった。





『んん…赤井さん…私ソファーで…』
「いいからもう寝ろ。」




赤井さんはそう言いながら私の頭を撫でてくれて
あまりの気持ち良さに襲って来る睡魔に抗えず、そのまま目を閉じた。



眠りつく前
赤井さんが何か言っていたような気がしたけど…



聞き取れなかったし、眠さの限界が来た私は
聞き返すこともせずに眠りについた。







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