第57章 綺麗
『どうしよう赤井さん…』
「ん…?」
『私…幸せ過ぎて怖い…』
「…馬鹿、それは俺も一緒だ。」
赤井さんは幸せを感じている私の体をギュッと抱き締めた。
お互いに何も衣服を着ていないままだから
肌から赤井さんの体温が伝わってくる…
これからもずっとこの温もりを感じ続けていたい。
この先もずっと…私だけの赤井さんでいて欲しい。
いつか…
今日着たものとは別のウェディングドレスを着て
赤井さんの隣に立てる日も来るのかな…
そんな日がいつか来る事を期待しながら
私はしばらくの間、赤井さんの温もりを感じていた。
(そういえば江戸川くんと何かコソコソ話してたよね?)
(っ、あれは……何でもない、気にするな。)
(いやいや、気になるよ!)
(…引かないか?)
(赤井さんを引くなんて
天地がひっくり返ったとしてもありえない!)
(…ボウヤにはお前のドレス姿の画像を
送って貰うように頼んだんだ。)
(っ、な……!!え!?)
(美緒にずっと見惚れていたからな…
写真に収めるなどという考えは思いつかなかった。)
(〜〜〜っ、は、恥ずかしいから保存はしないで!)
(何を言ってる…水着と同様、永久保存だ。
バックアップもすでにとった。パソコンにも転送済みだ。)
(!?!?いつの間に!?)