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《赤井夢》Happiness{R18}

第58章 褒美









『しんのすけ君、無事に見つかってよかったね!』

「…そうだな。」


私と昴さんはしんのすけ君達親子と別れた後
宿泊予定のホテルに向かう為、車が止めてあるパーキングエリアに向かって歩いているところなんだけど…

さっきから昴さんはずっと仏頂面で
話しかけてもちょっと素っ気ない態度だった。



『あの…昴さん…?』

「…なんだ。」

『なんか…怒ってる…?』

「…怒っていない。」


…確実に怒ってるじゃん!!
言葉と雰囲気が全然合ってないよ!?



でもきっと怒ってる原因は
私が昴さんを振り回しちゃったから、それに対して怒ってるんだよね…?





パーキングエリアに到着し
車に乗り込む前に昴さんの腕を掴んで謝る事にした。



『ごめん…デート中だったのに
迷子探しに付き合わせちゃって……ごめんなさい…
機嫌…治してくれないかな…?』



顔を見ながら謝罪すると
昴さんは大きなため息をついていた。



「そんなに悲しそうな顔で俺を見るな。」

『だって…
私が勝手に迷子探しを手伝うなんて言ったから…』


「俺はそれが原因で不機嫌だったわけではない。」




……え?




じゃあどうして…?


私他にも知らないうちに何かやらかしてた…!?






「お前…本当に分からないのか?」

『うん…だってそれしか思い当たらない…』


「はぁ…あの子供が美緒に馴れ馴れしくするから
いい気がしなかったんだ。
目の前でお前がデートに誘われていたんだぞ?
イラつくに決まっているだろう。」


『え……えぇ!?だってあの子5才だよ!?
年中さんだよ!?』


「それでも男である事に変わりはない、
子供であろうと許せん。」





う、嘘でしょ…?

じゃあ昴さんは…
まだ5才のしんのすけ君に嫉妬してたってこと…?

とても信じられなくて驚きながら昴さんを見つめていると、また大きなため息をついていた。




「ガキ相手に大人気ないのは分かっている…
だがお前の事になると俺は冷静ではいられないんだ。」

『っ、…。』



赤井さんが嫉妬深いのは知ってたけど
まさか子供にまでこんなに妬いてくれるなんて…

遠回しに私の事がすごく好きって言われてるようで
自然と顔がニヤけて来てしまった。






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