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《赤井夢》Happiness{R18}

第58章 褒美




「美緒お姉さん…
このお兄さん俺の事睨んでくる…怖いよ…」

『あ…ごめんね?もう昴さん!しんのすけ君怖がってるからそんなに威嚇したらだめだよ?』

「…。」



なぜ俺が美緒に怒られなければならないんだ…

子供だからって
目の前で自分の女がデートに誘われていたら
威嚇するに決まっているだろう…


それにこのガキは怯えている声を出しているが
きっと内心は…



「…べーっ」

「!?」



…やはり全く怖がっていない。

美緒に見えないよう俺に向けて舌を出し、
"ざまあみろ"と言われている気分だった。


結局インフォメーションの案内所に着くまで
美緒はガキと楽しそうに話しており
迷子の案内放送が流れ、親が来るまで俺達も一緒に待っていたが、そのガキは俺のことを無視して
ひたすら美緒を口説き続けていた。




『しんのすけ君はどんなキャラクターが好きなの?』

「俺はねー
いっぱいあるけど1番好きなのは仮面ヤイバーかな!!」

『確かにヤイバーかっこいいよね〜!』

「美緒お姉さんも好きなの!?
俺たちなかなか気が合うね!!」

『あははっ、そうだね。』



美緒は教師なだけあって子供の扱いが本当に上手い。

話を合わせるだけでなく共感もしているから
そのガキは調子に乗って色々と話し続けていて…



なぜ美緒と2人でのデートだったのに
こんなにイライラしなければならないんだ。


俺らしくはないと思うが
それだけ美緒に溺愛しているということなのか…

子供相手に大人気ない自分を情けなく思いながら
しばらく2人の会話を黙ったまま聞いていると、先程の夫婦が迎えにやって来た。




「本当にありがとうございました!!
ご迷惑をお掛けしてしまって申し訳ありません…」

『いえ!無事に見つかって良かったです!
それじゃあ私達はこれで。』

「ありがとう美緒お姉さん!
今度会った時はデートしようね!」

「…だめだと言っているだろう、美緒は俺のだ。」

『っ、昴さん!恥ずかしいって!もう早く行くよ!』



その家族の元から離れてもガキはしばらく美緒に手を振り続けており、美緒も嬉しそうに手を振り返していた。


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