第58章 褒美
『ねぇ昴さん、一体どこに向かってるの?』
「それは……まぁ、行けば分かるさ。」
『?』
不思議な顔をした美緒を引き連れて
2階のとある店を目指して歩いていると
目当ての店の看板が目に入った。
そして…
「……いたぞ、あの子供だろう?」
『!!ちょ、ちょっと…このお店…』
美緒が驚くのも無理はない。
俺達がいる場所は女性用下着を売っている店…
半信半疑だったが、とりあえず見つかった事に安心した。
迷子になった子供は展示されているいくつかの派手な下着を見てうっとりとしており、とても5歳児のようには見えなかった。
そして下着を物色している女性に対して
笑いながらナンパまがいなこともしていた…。
『ど、どうしてこのお店にいるって分かったの…?』
「最初に見たあの子供の画像…
水着姿の女性に見惚れているものだっただろう?
だからきっとあの子供は年齢はともかく女好きだと思ったんだ。」
まぁ、本当にいるとは思わなかったがな…
『さすが昴さん…!
じゃあ私、あの子に声かけて来ますね!!』
俺1人だと女性の下着屋に入るのは気が引けたが
美緒と一緒に入る分には問題ないだろう。
現に恋人同士で下着を選んでいる客は何組かいるからな…。
『ねぇ君、お名前はしんのすけ君で合ってる?』
「…!お姉さんだれ〜!?俺のこと知ってるの!?」
『君のパパとママがしんのすけ君のことを探してたから
私達も一緒に探してたの。
迷子になったんじゃないかってすごく心配してたよ?』
その子供は美緒が声をかけたことで
目を輝かせながら話を聞いていた。
…それは男なら誰でも分かるくらい
美緒に見惚れている様子だった。
『お姉さん達と一緒に行こ?
パパとママを早く安心させてあげないと…ね?』
「うんっ!
お姉さん俺の母ちゃんよりおっぱいでかいから行くー!」
『「!?!?」』
このガキ……
5才のくせに美緒の胸を見るとは…
本当にただの幼稚園児なのか…?
子供だからと言って
美緒を厭らしい目で見るのは許せんな。