• テキストサイズ

《赤井夢》Happiness{R18}

第58章 褒美




「おい…、何もそんな写真見せなくてもいいだろう…」

「ご、ごめんなさい!
画像フォルダの最初に出てきたからつい…
えっと他の写真は……あ、これなら顔がよく分かるかも!」



2枚目に写された写真は正面を向いているもので、顔や体の特徴がよく分かり
美緒もそれをじーっと見つめていた。



「名前は"しんのすけ"といいます。
年は5才で、年中の幼稚園児です。」

『分かりました。
見つけたらインフォメーションセンターに連れて行きますね。』


「よろしくお願いします…!!」



夫婦は美緒に頭を下げて子供を探しに向かい
彼らを見送ると、美緒はハッとした表情で俺の方に顔を向けた。



『ご、ごめん昴さん!デート中だったのに
勝手に迷子を探す事に決めちゃって…!』



急に慌て出した美緒は
俺に対して悪いと思っているのか申し訳なさそうな顔をしていた。

デート中だったことを忘れるくらい
迷子になった子供の事を心配しているこいつを
俺は嫌だなんて思わない…むしろ愛しさが増すくらいだ。




「気にするな。まだ時間があるし
早くその迷子の子供を見つけに行くぞ。」

『っ、うん!!ありがとう昴さん!!』



俺の言葉にホッとした美緒は
いつものように可愛らしい笑顔を俺に向けていて…



この顔を見ると俺の心臓はいつも高鳴るんだよな…





心臓のうるさい鼓動を感じながら
どこへ探しに行こうかとショッピングモール内の地図を見て相談することになった。




『うーん…やっぱりおもちゃ屋さんかな?
5才くらいの子が遊んでるの時々見かけるし…』

「いや、きっとそのような分かりやすい場所は
親であるさっきの夫婦がすでに探しているはずだ。」

『そうだよね…
やっぱりしらみつぶしに一階から探すしかないかなぁ…』


それも一つの手だが少し効率が悪く
探している間に子供が別の場所に移動する可能性もある。




「そういえば…さっき見た子供の写真…」

『?写真がどうかしたの…?』

「…定かではないが心当たりがある。
一度そこに向かうぞ。」



絶対的な自信はないが
ひょっとするとあの店の近くにいるかもしれない…

そう予想を立てて、
俺と美緒はレディースの洋服店が数多くある2階を目指した。




/ 783ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp