• テキストサイズ

《赤井夢》Happiness{R18}

第58章 褒美




私は昴さんのいる場所へ人を掻き分けて進み
私に気づいた昴さんと目が合ったところで
そのまま彼の腕にギュッと抱きつき、女性達に目を向けた。



『私の恋人に…何か用ですか?』

「!!っ、美緒…」

「え…?か、彼女さん…?」

『そうです。この人は私の恋人なんです…!』




こんな風に昴さんを自分の恋人だと
他の女性に威嚇するのは初めての体験で…


私の発言を聞いた女性達は
残念そうな顔をしながら私達の元からすぐに去って行き
昴さんはずっと腕に抱き付いている私に目を向けた。



「美緒…お前…」

『き……っ、緊張したー!!!』

「…。」

『もうやだ!こんなの二度とやりたくない!
話しかけられないようにもっと気をつけてよ!』

「…はははっ」

『!!何笑ってるの!?』



昴さんは驚きながら私を見つめるといきなり笑い出して
ムッとしている私の頭を優しく撫でてきた。



「今日は逃げなかったんだな?」

『だって…この前は逃げちゃったから…』

「お前があんな風に他の女を威嚇するとは…
いいものを見させてもらったよ。」


昴さんはすごく気分が良さそうだけど
私の気分は正直言ってあまり良くないんですが…!?



「俺はお前だけのものだ、だからそんなに怒るな。」

『…別に怒ってないもん。』

「くくくっ、そうか。」


ずっと嬉しそうに笑っている昴さんを見てたら
怒る気なんて失せちゃうよ…。


でもさっき女性達に昴さんが私の恋人だとはっきり伝えることができて、少しスッキリした気持ちにもなったんだ。


今までの私なら逃げていただろうけど
ちょっとは変われたのかな、って思うことができて
そんな自分が少し好きになった。



「じゃあデートの続きをしよう。
この建物の隣にショッピングモールがあったはずだが…行くか?」

『行く…、手繋いで?』

「…本当に可愛い奴だなお前は」



昴さんは困ったように笑うと私の手を取って歩き出した。

私は自分が昴さんの恋人なんだと
優越感に浸りながらゆっくりとショッピングモールに向かって歩いた。

/ 783ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp