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《赤井夢》Happiness{R18}

第57章 綺麗






着替え終えた私を見て
スタッフの人達は驚いた声を上げていた。


…うぅ、やっぱり物凄く恥ずかしい!!



「やっぱりあなたに頼んで正解だったわ。
とても似合っているわよ?」

『あ…ありがとうございます…』



穂積さんが私の姿を褒めてくれる言葉を聞いていると
探偵団の子供達が私の元に近づいて来た。




「若山先生!とーっても綺麗だよ!」
「本物のお姫様みたいですー!」
「スッゲェ似合ってるぞ!」

『みんな…ありがとう。』

「先生、すごく素敵よ?」
「確かに、見違えたよ先生。」



吉田さん達だけでなく
灰原さんと江戸川くんもドレス姿を褒めてくれた。

でも…昴さんは…




「ほら!昴の兄ちゃんも何か言ってやれよ!」
「若山先生すごく綺麗だよね!?」

『えっと…昴さん…?どう…でしょうか…?』

「……とても似合っていますよ、美緒さん。」



似合ってる…


そうは言ってくれたけど
綺麗だとは思ってもらえなかったのかな…


昴さんの顔だから表情は変わらないし
本当に似合ってると思ってくれてるのも分からない。



「早速撮影を始めるわよ!
スタジオの使用時間も限られてるんだから
みんなテキパキ動いて!」


「はい!!若山さん、こちらにお願いします。」


『あ…はい…。』




少し沈んだ気持ちのまま
私はスタッフの人に連れられてカメラマンの人の前に立った。


正面から複数枚写真を撮られ、
言われるがまま体を横に向けたり後ろを向いたり…



様々な角度で撮られ、穂積さんからOKの合図が出ると
思っていたより早く撮影は終了した。




『お、終わった……』

「若山さん、本当にありがとう。
あなたのお陰でいい宣伝が期待できそうよ。」



撮影が終わり、ホッと胸を撫で下ろしていると
穂積さんが私の元に来て労いの言葉を述べてくれた。



『お役に立てたようで…よかったです。』

「ふふっ、私がなぜあなたを選んだのか教えてあげましょうか?」

『?え…?』



それは…
ただ私の体型が大体ドレスに合ったからじゃないの…?




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