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《赤井夢》Happiness{R18}

第57章 綺麗




「体型が合っていたのも理由の一つだけど…
あなた、恋人がいるでしょ?」

『!?!?ど、どうして…』

「見てたら分かるわよ。
私はこれまで仕事で色んな女の子を見て来たんだもの。」



さ、さすが世界的に有名なデザイナー…

鋭い目を持っていらっしゃる…。



「女はね、好きな男がいると美しく見えるのよ。
それに色気も感じたから、相当その恋人に惚れ込んでいるわね?」

『っ…』




そこまで見破られてるなんて…!

恥ずかしすぎて何と言っていいのか分からなくて
反応に困っていると、穂積さんは私の顔を見て笑っていた。




「その恋人と、末永くお幸せにね?
今日のお礼はまた改めて。」

『いえ、お礼なんて…
私こそ貴重な体験をさせて頂き、ありがとうございました。』




ペコっと頭を下げると穂積さんは去って行き
彼女の後ろ姿をぼーっと見ながら先程言われた事を考えていた。




『私って…分かりやすいのかな…』



確かに私は赤井さんの事がすごく好きなのは間違ってないけど、初めて会った人にまでバレちゃうなんて…


顔に熱が集まってくるのを感じていると
私の元に紗栄子と子供達、そして昴さんが近づいてきていた。



「ねぇ美緒、穂積先生と何話してたの?」

『へっ…?あ…いや…別に大したことは話してないよ…?
お礼とか言われただけで…』



昴さんもそばにいるのに
何を話してたのかなんて言えるわけがない…!!




「ふーん……そっか!
それより今日は本っ当にありがとね!疲れたでしょ?」



…それはもう、かなり疲れたよね。



当たり前だけどウェディングドレスなんて着た事なかったし、色んな人に見られながらパシャパシャ写真を撮られたんだから…





「じゃあ控え室行って着替えよう?
みんなはスタジオの外で待っててもらえるかな?」

「「「はぁーーい!!!」」」

「では美緒さん、また後ほど。」

『うん…じゃあ着替えてくるね?』




ニコニコしながら見送ってくれるみんな。


結局昴さんは一度も私を綺麗だと言わないままで…



悲しくはないけど
やっぱり言って欲しかったな…と暗い気持ちになりながら
私は元の自分の服に着替えた。








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