• テキストサイズ

《赤井夢》Happiness{R18}

第57章 綺麗




「というわけで、みんなもごめんね?
これからちょっとバタバタするから…」

「紗栄子お姉さんは悪くないよ!」
「そうですよ!見学できてすごく楽しかったです!」
「また一緒に飯行こーな!」

「あははっ、ありがとうみんな。
じゃあ美緒と昴さんも、気をつけて帰ってね。」

『うん!今日は本当にありがとう、頑張ってね!』




私達は紗栄子にお礼と挨拶をし終えて
出口に向かって歩き出そうとしたんだけど…




「…ちょっと、そこのあなた。」

『…?』「「「??」」」



急に声を上げた穂積さんを見ると
なぜか視線は私達の方に向いていて…


ツカツカと歩み寄ってくると、私の目の前で立ち止まった。




『あ、あの…?』

「あなた、身長と体重は?」

『へっ…?』

「答えて頂戴。」

『え、えっと……身長は164cmで体重は45キロです…』

「そう…ちょっと失礼。」

『なっ…!え!?』



穂積さんは急に私の胸とウエスト、そしてヒップを手で触っていた。




『あ、あの…!!一体何を…』

「うーん…
ザッと触ったところ85・57・68ってところかしら?」

『!?!?』


だ、大体合ってる…!!
さすが世界的ファッションデザイナー…



って、そうじゃない!
なんで私スリーサイズ測られてるの!?




「穂積先生…まさか…」

「ええ、決めたわ…
あなた、来れなくなったモデルの代わりやってくれる?」

『……はい!?』



い、いきなり何言ってるのこの人!

穂積さんの言葉に驚いたのは私だけじゃなく
子供達や昴さん…その場にいたスタッフ全員で…



「ま、待って下さい先生。
彼女は私の友人なんですが、一般人に代役を頼むのは…」

『そうですよ!私にはモデルなんて…!
そんなことできません!!』

「大丈夫よ。あなたのサイズなら余裕で着れるから。」



…そういう事を言ってるんじゃなくて!!

/ 762ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp