• テキストサイズ

《赤井夢》Happiness{R18}

第53章 詫言 ✴︎


side 安室



「安室さん、カレーランチ入りました!
お願いします!」

「了解です。」



ランチタイムの時間になり
ポアロではパスタのランチを出すことが多く
今日は珍しくカレーのランチをやっているから
注文してくれるお客さんは大勢いた。



「う〜ん!美味しいねこのカレー!」
「ほんと!カボチャの甘みがあって凄く食べやすいわ〜」



カレーを食べているお客さんの感想が
厨房にいる僕の耳に入ってきて、隣で手伝いをしてくれている美緒さんも美味しい、と褒められている声が聞こえたようで、とても嬉しそうだった。





「カボチャカレー大好評ですね?」

『まさかこんなに注文して貰えるとは思わなくて…
驚いてます。』




そう言いながら僕に目を向ける美緒さんは
先日見た悲しんでいる顔とは全く違い
僕が好きな可愛らしい笑顔だった。


…きっと恋人である赤井と仲直りしたんだろう。



彼女は本当に分かりやすいから聞かなくてもすぐ分かった。



ジッと美緒さんを見続けていると
彼女は僕の視線に気づいて首を傾げていた。





『安室さん…?どうかしましたか?』

「っ、いえ…。
それより手伝わせてしまってすみません…」

『気にしないで下さい!
安室さんにはこの前迷惑かけたので…
といっても手伝えるのは厨房の後片付けくらいですけどね。』





困ったように僕と話す美緒さんは
なんだかとても可愛く見えて…





やばいな…


僕はもう完全に彼女にハマってしまっているようだ…



「よう安室さん!ランチ食べに来たぞー!」

「!!小倉さん、いらっしゃいませ!」



頭の中で美緒さんの事を考えていると
近くでラーメン店をやっている店主の小倉さんがお店にやって来た。


そして僕の隣にいる美緒さんを見て
不思議そうな顔をしていた。




/ 693ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp