第53章 詫言 ✴︎
安室さんとの電話を切った赤井さんは
私のスマホを力強く握りしめていて…
恐る恐る声をかけると
急に私の手を取って2階へ向かい始めた。
どうしたのかと聞いても返事がなく
戸惑いながら手を引かれ、寝室に入るとすぐ
私を勢いよくベットへと押し倒し、変装も解いていた。
『っ!!あかいさ…んんッ…!?』
ベットに横たわる私の体に跨った赤井さんは
荒々しく唇を押し付け、舌を挿入する激しいキスを浴びせてきた。
息が苦しくて、顔を横に向け逃れようとしても
ガシッと頭を固定され、口内を犯された。
『んっ…ぁ……はぁ…っ…』
「っ…美緒…」
『ふ…ぁっ…んん…ッ』
しばらくすると唇が離れ、呼吸を整えていると
赤井さんは私の首に舌を這わせながら
洋服のボタンを外しにかかっていた。
『あ、かいさ…お風呂は…っ…』
「後で一緒に入ればいいだろう。」
『っ、でも…』
こんな風にいきなり求められて頭がついていかず
戸惑っていても赤井さんの動きは止まらない…
服のボタンを外し終えると、ホックも外さずに
下着をグイッと捲り上げられて、赤井さんは晒された胸の先端をペロペロと舐め出した。
『ゃぁ…っ…んッ!』
「美緒…綺麗だ…」
夢中で私の胸を攻める赤井さんの舌使いは
さっきのキスと同じでとても荒々しい…
でも気持ちいい事には変わらなくて
喘ぐ声が止まらなかった。
…そして赤井さんの手はスカートの中へと移動し
ショーツの隙間から指を挿入した。
「濡れてるな…」
『っ、あ…っ…だめっ、…んんッ!』
濡れているのが分かるとすぐに下着だけ脱がされて
赤井さんもすでに勃ち上がっている己の欲望の塊を取り出した。
「挿れるぞ」
『え!ま、待って…っ…、あ…ぁっ…!』
私の制止など聞かず、赤井さんはグッと私の足を広げて
腰を沈めるとすぐに動き出した。
「はぁ……っ、美緒…」
『あっ…!まっ、て…んんっ…あかい、さ…』
私の腰に手を当てて律動している赤井さんは
顔を歪めながら、ただひたすら快感を求めているようで…
今の赤井さんは、
いつも私を抱いている時とは違う…それはすぐに分かった。