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《赤井夢》Happiness{R18}

第49章 酩酊 ✴︎



「…ジョディ、店の名前教えろ。すぐに行く。」


店の名前と大体の場所も聞いて、電話を切り工藤邸を出た。



…全くあの馬鹿女。



ジョディが一緒だからいいものを
あんなになるまで酒を飲むとは……


だが1日早く美緒に会えるのは素直に嬉しい。



少しでも早く店に着くように
車のスピードを上げて店に向かうと、割と早く到着した。




店のドアを開けて中に入り2人の姿を探すと
少し奥の方から賑やかな美緒の声が聞こえてきて
そこに向かって足を進めた。



「あら、意外に早かったわね!」

「ああ……まぁな。」




美緒の方へと視線を移すと
蒸気した赤い頬に少し潤んだ瞳をした、完全に出来上がっている状態の美緒と目が合った。





『あーっ!昴さんだぁ〜!!うふふ、会いたかった〜!
…ちゅっ』

「っ…!」



酔っ払っている美緒は
いきなり俺の首に手を回し抱きついて来て、頬にキスをした。



『えへへ〜♡ちゅーしちゃった〜!』

「この酔っ払いが……帰るぞ。」

『えー!いやいや〜!もっと飲むの〜!!』




こいつ……人の気も知らないで…。





「はぁ…いいから帰るぞ?……ジョディ、悪かったな。」

「私こそごめんね?
美緒がこんなにお酒に弱いと思わなくて…
じゃあ後はよろしく!ここのお金は私が払っとくから。」

「すまんな。」



まだ帰りたくないと
駄々を捏ねて暴れてる美緒を抱き抱えて
駐車場に停めてある車の助手席に乗せた。



『昴さんの意地悪ぅ……まだ…飲みたかったのにぃ…』



車を発進させると
すぐにウトウトしてきている美緒。

酔っ払いの相手をするのは面倒だと思っていたが
その相手が美緒だと全く嫌ではなかった。




「飲むのはまた今度な?大人しく寝てろ。」

『んー……』

「…。」





酔っ払っているのは分かっているが、助手席の窓にもたれかかり
目を閉じてウトウトしている姿さえ俺の目には可愛く見える…



こんなにも美緒に溺れている俺は
今日の夜…こいつに手を出さず我慢できるだろうか…






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