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《赤井夢》Happiness{R18}

第49章 酩酊 ✴︎




しばらく車を走らせていると工藤邸に到着し
眠っている美緒を抱き上げて屋敷の中に入った。



そしてそのまま寝室に向かい
ベットに寝かせると美緒の目が薄ら開いた。



『ん〜…昴さん…?』

「水を持ってくる、待ってろ。」




寝室を出てキッチンに向かい、沖矢昴の変装を解いて
ペットボトルの水を持ち、再び寝室に戻ると
美緒は起き上がり、ベットの上に座っていた。



『あれっ!赤井さんに変身してる〜う!!
かっこいい赤井さんだー!!』


…どうやらまだ酔いは覚めていないようだな。



「ほら、早く水飲め馬鹿。」

『はぁーい!』


素直に手を上げて子供みたいな返事をする美緒は
やはり初めて見る姿なだけあって、
可愛く見えて仕方がない……


ペットボトルの水を手渡して飲むのを待っていたが
こいつは中々飲もうとしなかった。




「?どうした?」

『……赤井さんの…口で…飲ませて…?』

「っ…」




そう言いながらペットボトルを渡してきた美緒。


酔っているとはいえ
こんな風に甘えられて断れるはずも無く…



俺はペットボトルを受け取って美緒の横に座り
自分の口に水を含み、そのまま美緒に口付け、水を流し込んだ。




『んっ……』


ごくっ、と水を飲む音が聞こえてから唇を離すと
美緒の口の端から飲みきれなかった水が溢れており
半開きになった唇…そして潤んだ瞳で俺を見つめていた。



まずい……このままだと確実に襲ってしまう……



頭の中で必死に理性を繋ぎ止めて
ベットから立ち上がろうとすると、美緒に腕を掴まれた。




「美緒?どうした…?」

『赤井さん…私…シたい…』


シたい、とは…

それは俺の考えている意味で合ってるのか…?


…いや、だめだ。
こいつは今酔っ払っててまともな思考じゃない。

酔っている女を抱くなど……許されるわけがない。





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