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《赤井夢》Happiness{R18}

第45章 久々 ✴︎




リビングに戻ると赤井さんはスマホを眺めていて
私が出て来るのを見るとソファーから立ち上がり
紙袋を差し出してきた。



『えっと…これは…?』

「アメリカの土産だ。
向こうの空港で少し時間があったからな。」

『!!あ、ありがとうございます…!』



まさかお土産を貰えるとは思ってなくて
喜びながら受け取り中身を見た。



『わぁ!アメリカで人気のチョコレート!
あ!シーズニングまで!!嬉しいです!!』


シーズニングは調味料のこと。
赤井さんが私の事を考えてこのお土産を買ってきてくれたんだと思うと、嬉しくてたまらなかった。




『お仕事で大変だったはずなのに…
本当にありがとうございます!』

「俺はお前の喜ぶ顔が見たかっただけだ。」




そう言いながら
私の頭を撫でる赤井さんの手はとても優しくて…

徐々に自分の心臓の動きが早くなるのを感じていると
赤井さんは私から手を離した。





「…そろそろ寝るか。美緒は明日から仕事だろう。」

『えっ……あ、はい…』



そしてそのまま寝室に向かって歩き出した。






……今日は何もしないのかな…。





久しぶりに会えて泊まりに来てくれて
このまま何もせずに寝るだけなの…?

いつもの赤井さんなら
もっとたくさんキスをしてくれて、そのまま私を抱くのに…






やっぱり仕事で疲れてるのかな…?
それに時差ボケもあるのかもしれない…



でも顔色は悪くなさそうだし…





寝室に向かいながら頭の中で何もしないことの理由を考えていると、1番有力な原因を思いついてしまった。





もしかしたら赤井さん……






私が組織の事を知ってるのが
安室さんにバレたことを怒ってる…!?





…いやいや、でも電話でその事を話した時は
気にしなくていいって言ってくれたよね…?


それよりもきっと赤井さんが日本にいない時に
安室さんと2人で会ってしまった事を怒ってて
だから今日は家に着いてから一度も私にキスをしないんだ…



そう確信したところで寝室に到着し
扉を開けて中に入ったところで、私は赤井さんの背中に抱きついた。





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