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《赤井夢》Happiness{R18}

第44章 帰国




空港に着いてから私とジョディさんは
ランチが美味しいと評判のカフェに入り
食事を終えた後、雑談をしながら時間が過ぎるのを待っていた。



「あら?ひょっとして美緒のその時計って…」

『あ…はい。色は違いますけどお揃いなんです…』

「あのシュウが恋人とお揃いの物を身につけるなんて…
本当にあなたに夢中なのね?」



そう話した時のジョディさんは
ニヤついて私を見ているようだったけど…


一瞬だけ悲しそうな表情になっていた。






「シュウも仕事中に何度か腕時計眺めてたし
2人が幸せそうで、私は嬉しいわ。」


『っ、あ、ありがとうございます…』


「ふふふっ。じゃあそろそろお店出ましょうか。」




さっきの悲しそうな表情は気のせいだったと思うくらい
ジョディさんは笑顔に変わっていたから…

何も聞くことはせずに私達はお店を出た。














……この時、私がちゃんと突っ込んで聞いていれば
後々赤井さんとの仲は拗れずに済んだのかもしれない…


そう後悔するのはもう少し先の話…




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