第44章 帰国
昼から何も食べず料理を作っていた自分自身に呆れながら夕食を食べて、お風呂を済ませてから床についた。
ーーー…
翌朝ー…
赤井さんが帰ってくる日だから
私はワクワクした気持ちを抑えきれずに早い時間に起床。
…まるで遠足を楽しみにしている子供みたいだ。
少しベットでゴロゴロとした後
晩ご飯の仕上げの直前、というところまで作り終え
一息ついていると、テーブルの上に置いていたスマホが振動した。
画面を見ると、それはジョディさんからの電話で
私は通話ボタンを押した。
「Hi!美緒、久しぶりね。」
『お久しぶりですジョディさん!』
「あら、なんだかすごくテンション高いわね?
シュウが今日アメリカから帰ってくること
やっぱり美緒は知ってたのね〜」
恥ずかしい……!!
図星なだけに反応に困っている間も
ジョディさんの笑い声が電話口からずっと聞こえる…
『あ、あの…!ご用件は…?』
「ふふ、実はね?
空港まで私がシュウを車で迎えに行く予定なんだけど
美緒は今日仕事休みでしょ?
一緒に行かないか誘おうと思って連絡したの。」
『え…!?』
確かに空港へ迎えに行った方が
早く赤井さんに会える……!!
自分では思いつかなかったことを
ジョディさんに誘われて、私は二つ返事で行くことを了承した。
「じゃあ今から迎えに行くわね。」
『え…?でも赤井さんが着くのは夕方だって…』
時刻はちょうどお昼。
今から車で成田に向かっても
1時間かからずに着いちゃうと思うんだけどな…
「久しぶりに私も美緒に会えるんだもの。
早めに行って空港で一緒にランチしましょ?」
『っ、はい!楽しみにしてます!』
確かにジョディさんと2人で会うのも久しぶりで
あと数時間後には赤井さんにも会える…
気分が最高潮のまま私は出かける支度をし
ジョディさんに迎えに来てもらって、私達は空港へと向かった。
車内では赤井さんの驚く顔を見れるかな…?なんて
2人で期待し笑いながら、終始明るい雰囲気のまま空港に到着した。