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《赤井夢》Happiness{R18}

第43章 謝意



「実は今日、ポアロのマスターが町内の友人の方達と
温泉に行かれるそうで午後から店を閉める予定なんです。
ポアロのキッチンを使ってもいいと許可を頂いたので
先日のお礼、今日もらっていいですか?」


『うーん…そうですね…』


場所が喫茶店のポアロとはいえ2人きりになるのはちょっとな…

赤井さんにも
安室さんとは出来るだけ2人になるなって言われてるし…



「ちなみに梓さんもいますから、変な心配は無用ですよ?」


…やっぱり安室さんって只者じゃないな。
返事を渋ってるだけで私の考えてることを見抜いてる…



『…分かりました。これからスーパーで買い物して向かいます。
安室さん、何が好きですか?』

「そうですね…強いて言うなら和食が好きです。
嫌いな食べ物は特にありませんよ。」

『和食……了解です。』

「では、また後ほど。」



安室さんとの電話を切り
身支度を整えてからアパートを出てスーパーに向かった。


見た目は金髪の安室さんが意外にも和食好きだと知り
そのギャップに少し驚きながら頭の中でメニューを考えた。



スーパーでいくつかの材料を買い
ポアロに着く頃にはちょうどお昼頃で、お店はすでに閉められているようだったけど、扉の鍵は開いていて
お店の中に入ると、店内の片付け作業をしている安室さんがいた。




「こんにちは美緒さん。
来てくれてありがとうございます。」

『いえいえ、ちゃんとお礼する約束でしたからね。」




安室さんは私が持っていた買い物袋をサッと取って
キッチンまで運んでくれた。

…こういう事をサラッとできちゃう人だから
やっぱり安室さんは確実にモテるだろう。





「本当は作るのをお手伝いしたいのですが
まだ店内の片付けが残っていまして…」

『大丈夫ですよ!キッチンお借りして作ってますから
安室さんは仕事してて下さい。』

「そうですか…?では終わったら僕も手伝いますからね。」



手伝ってもらったらお礼にならないでしょう…
まぁ、その分早く完成するからありがたいけど…。


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