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《赤井夢》Happiness{R18}

第41章 返礼



「っ、な、なんだよ。彼氏いるならそう言えよ。」

「だ、だよなぁ?てっきり1人かと思って…」


…いやいや、ちゃんと恋人と来てるって言ったのに!

男性2人は昴さんの声とオーラと睨みによって怯えだし
私からスッと離れてその場からそそくさと去って行った。



『昴さん、ありがとうございます…助かりました。』

「あなたを1人にするのは失敗でした…
怖い目に遭わせてすみません。」

『いえ!ちゃんと恋人と来てるって言ったんですけど…
っていうかさっきの口調はダメなんじゃ…?』


思いっきり赤井さんが出てたから
声は昴さんだけど、私の目には赤井さんにしか見えなかった。



「さっきみたいな言い方をした方が
あの男達を早く撃退できると思いましたからね。」

『まぁ…確かにそうなんですけど…』

「それよりあんな男に肩なんか組ませないで下さい。
美緒さんの体に触れていいのは私だけだと言いましたよね?」


…あはは、やっぱり少し怒ってる。
思った通りだったな。


今度から気をつけます、と何度も伝え
なんとか昴さんを宥め終えたところで、買ってきてもらったお茶を口に含んだ。



『あ、そういえば以前も
私が男性に絡まれているところを助けてもらいましたね。』


出会ったばかりの頃の話だけど
あの時も赤井さんに助けてもらったんだよね。


「できるだけ絡まれないように注意して下さいよ?
ずっと一緒にいれるわけではないんですから。」

『そうなんですけど…
でもどうやって気をつければいいのか分からなくて…』


「確かに美緒さんは
話しかけやすい雰囲気が出ていますね…
それがあなたのいいところでもあるんですが。」


そうかな…?
でも思い返してみれば昔から男女問わず
道を聞かれたりすることはあったかも。

前世ではそんな事なかったのに
生まれ変わってからは特に多くなった気がする。







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