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《赤井夢》Happiness{R18}

第41章 返礼




唐揚げを完食した後に
小籠包や胡麻団子、中華まんにちまきなど…

様々な中華料理を2人で分けて堪能し、満足したところで
少し路地に入ったところにあるベンチに座り休憩することになった。



『ふーっ…美味し過ぎて食べ過ぎちゃいましたね?』

「そうですね…何か飲み物でも買ってきますよ。」

『じゃあ私も一緒に…』

「大丈夫ですから
美緒さんはここで休んでて下さい。」


確かにずっと歩き回って少し疲れたから
昴さんの厚意に甘えて、ベンチに座って休ませてもらうことにし
彼が戻ってくるまでの間、これまでに撮った写真を見直した。



レンガの建築物の前で撮ったツーショット、
中華街の入り口の写真、
小籠包にかぶりついている昴さん、
大きな唐揚げを2人で持っている写真など…



赤井さんとの写真は撮れないから
せめて昴さんとたくさん撮りたくて……

でもいつか、赤井さんとの写真も撮れるといいな。



そんな事を考えながら
昴さんが戻ってくるのをスマホを見て待っていると
私の座っているベンチの隣に人が座る気配を感じた。


昴さんかと思って顔を向けると
そこには知らない男性が座っていて
私の正面にも1人の男性が立っていた。



「ねぇ君。こんなところで何してるの?1人?」

『あ…えっと……恋人を待っているところで…』

「そんな彼氏放っておいてさ、俺達と遊ばない?
君めっちゃ可愛いし、一緒に遊びたくなったんだよね〜」


そう言いながら私の肩に手を回してきた隣に座っている男性。
…こんなところ赤井さんに見られたら絶対怒られる!


『あの…!は、離して下さい!』

「嫌がる仕草も可愛いね〜。
一緒に来てくれるなら離してあげるよ?」


手に力を入れてグッと私を引き寄せようとする男性。

知らない男性から強引にこんな事をされると流石に怖くて
力を入れ頑張って距離を取ろうと抵抗している時…





「おい…、俺の女に気安く触れるな。」



いつの間にか戻ってきていた昴さんが
ペットボトルのお茶と缶コーヒーを抱えながら
男性2人を交互に睨みつけていた。




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