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《赤井夢》Happiness{R18}

第39章 復仇





「今回は俺も悪かった。だからそれ以上謝る必要はない。」

『っ、でも……』


「沖矢昴の姿でお前と学校で会った時
ソフィアが俺を探るような目で見ていた事には気付いていたんだ。まさかイアンの娘だとは思わなかったし
俺達が追っていた件と関わっているのか、あの時は断定できなかった。」




たぶん赤井さんはソフィアさんが犯人だって分かったから私に電話をかけたけど、
その時私はもう気絶させられていたんだろう…。




「俺のせいでお前を危険な目に合わせた…悪かった。」




赤井さんはそう言いながら
私を抱き締めている腕に力を入れてきて…
私も赤井さんの背中に手を回して、同じように抱き締め返した。




『赤井さんは悪くないですよ?
私がちゃんと言わなかったのが1番悪いです…
助けに来てくれて…ありがとうございました。』

「恋人を助けに行くのは当たり前だろう。」

『ふふっ、嬉しかったです。』



私達はしばらくソファーで抱き締め合い、
お互いの温もりを感じていた。




「…美緒。」
『?はい…?』



名前を呼ばれ、ゆっくり体を離すと
赤井さんは綺麗な翡翠色の瞳で私を見つめ、頬を一撫ですると
私に優しくキスをした。



ちゅっ、と音を立ててすぐに離れた赤井さんの唇を
私はもっと感じたくて…


この間ホテルで会った時のような熱くて甘いキスがしたくて…




『赤井さん…もっと…キスして欲しいです…』

「いいのか?キスだけじゃ終わらないぞ?」

『いい…です。
この前のホテルでの続き…して下さい…』

「…ははっ。」

『っ、な、なんで笑うんですか!?』



恥を忍んでお願いしたのに…!!

それに笑うところじゃなかったと思うんだけど!?




「俺を求めてくれるお前が可愛いすぎてつい、な。
本当は今すぐにでも抱きたいが、腹減っただろう?
先に飯にしよう。」




赤井さんにそう言われると
もうすっかり夜の時間になっていて、自分が空腹である事に気づいた。









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