第35章 水着 ✴︎
side 赤井
美緒をハイドプライドホテルに送った後
俺はFBIの仲間と別のホテルで合流した。
仕事に没頭しているといつの間にか外はもう暗くなっていて…
ひと段落したところで、
ポケットにしまっていたスマホを取り出した。
「ん…?」
画面にはメールの通知が二件。
一件はコナン君から、もう一件は美緒からだった。
美緒のメールを先に見たところ
夕方頃に自分のアパートに帰ってきたという報告メールだった。
メールの文章の最後には
仕事をしている俺への労いの言葉が書かれていて
その文章を読むだけで心が安らいだ。
そしてそのままコナン君からのメールに移動すると…
「っ!!なんだ…これは…」
…そのメールには黒のビキニを着た
水着姿の美緒の写真が添付されていた。
「…。」
なぜこんな画像がボウヤから送られてきたのか…
俺は画像と一緒に書かれている文章に目を通した。
【園子姉ちゃんから昴さんに送れって言われたから
若山先生の画像送るね…
僕は保存してないから安心して。】
……。
なぜ俺に送る必要があるんだ…
若い女性の考えることは本当によくわからない…。
だが初めて美緒の水着姿を見ることができ嬉しいのが本音…
再びその画像をよく見ると、カメラに目線は合っていないが
美緒の斜め後ろあたりから撮影されていて
その角度でも美緒の豊満な胸が目立っていた。
アイツは胸が大きいくせに細い…
ウエストは綺麗にくびれているし
水着のスカートからは白くて綺麗な脚が伸びている。
…いい歳した大人が情けないとは思うが
美緒の水着写真を見ただけでかなり興奮した。
なぜホテルのビュッフェに行ったはずの美緒が
水着を着ているのか疑問に思ったが
ずっと見ていても飽きないくらい可愛かった。
「……はぁ…似合いすぎだろう…。」
誰にも聞こえない声でボソッと呟いた俺は
そんな写真を見た後で、とても仕事に戻る気にはなれず…
休憩を取るため数時間後に戻る、とだけFBIの仲間に伝え
ホテルを出て車に乗り込み美緒の家に向かった。