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《赤井夢》Happiness{R18}

第34章 水泳




「美緒ー!お待たせ!」

『私もさっき来たところだから大丈夫!』

「そう?じゃあ行こっか!」



入り口からホテルの中に入り
ランチビュッフェのお店の看板が目に入ったから
そっちの方へ向かおうとしたんだけど…




「ちょっと美緒!
そっちじゃなくてこっちだよ!」

『え…?でもお店の場所は…』

「まだランチには早い時間でしょ?
ちょっと遊んでからにしようよ!」

『え……えぇ!?』




友人に腕を引っ張られ歩いているうちに
向かっている方向が分かってしまった…。




『待ってよ!!私何も用意持ってきてないし!』

「大丈夫!!ここのホテルはなんでも揃ってるから!
ほら早く早く!」


…そうだった。


彼女はいつも強引で
私は昔からこんな感じで振り回されてばかりなんだった…。








ーーー…






『もう!プール行くつもりだったなら先に言ってよ!』

「あはは、ごめんごめん。
実は今仕事で水着のデザインしててさ〜、
流行りの水着とか着てる人を直接見たくて。」


…なんでそれを昨日の電話の時に言わないの!?



「私が美緒の水着も用意したんだからいいじゃん!
すっごく似合ってるよ〜!」

『待って待って!サイズぴったりなのおかしくない!?』

「ふふん、デザイナーを甘く見たらだめよ?
長い付き合いだし、
美緒のサイズくらい見れば大体分かるんだから。』


もうやだ!この子怖い!




…彼女がファッションデザイナーの仕事をしているのは知っていたけど…今日は新たな水着のデザインの参考までに
プールに来たかったと言っていた。

昨日の電話の時に私に言ったら
断られるかもしれないから黙っていたそうで…



『…こんな水着を着させられるくらいなら
言ってくれた方が良かったんだけど…。』

「本当にめちゃくちゃ似合ってるよ?
てかあんたって相変わらず細いくせにおっぱいあるんだね〜。」

『もう!変な事言わないで!!』



友人が持ってきていた私の水着はガーリーな黒のビキニで…


正面のブラの裾にはフリルがついていているけど
背中は紐でリボン結び…。

下はスカートだったからまだマシだけど
丈が短いからかなり恥ずかしい…







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