第34章 水泳
『明日友達と会うことになりました。』
「そうか。楽しんでこいよ?」
2人で書斎を出て
使ったグラスを赤井さんがキッチンで洗っていると
先程電話を切った友達からメールが届いた。
『ハイドプライドホテルに11時…
ランチはビュッフェみたいです。』
「それなら明日、車で送ってやる。」
『いいんですか?ありがとうございます!!』
久しぶりに友達に会える喜びと
ホテルビュッフェに行ける楽しみができて…
自然と笑顔になっていると、洗い物を終えた赤井さんに
パッと手を取られ歩き出した。
『あの…?赤井さん…?』
「ん?」
『手…繋がなくても逃げませんよ…』
向かっている先はおそらく寝室で…
これから先ほどの続きをするんだと空気で分かった。
赤井さんと手を繋ぐだけでドキドキしてる私は
照れ隠しのような事を言ったけど…
「お前は俺と手を繋ぐだけで恥ずかしいのか?」
…やはりこの人には私の気持ちがバレバレだった。
否定も肯定もせずに俯いたまま歩き
ギュッと手を握る力を強くしたら
赤井さんも同じように強く握ってくれて…
私より遥かに大きい男らしくて逞しい手…
手から伝わってくる赤井さんの温もりを感じていると
寝室に到着していた。
『…赤井さ…っ、んんッ!』
寝室の扉が閉まるのと同時に私は扉に押し付けられて
キスで口を塞がれた。
『んっ……は…ぁ…』
「美緒…もっとお前に触れたい。」
『やっ…あかいさ……ベットで…』
立ったままキスをしてくる赤井さんは
すでに私の服を脱がしにかかっていて…
「ベットまで行く時間すら惜しい。…悪いな。」
『そ、んな……っ、あっ!』
私はそのまま立った状態で赤井さんに抱かれ
終わった……と思ったら
当たり前のようにベットでも激しく抱かれた。