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《赤井夢》Happiness{R18}

第33章 運命 ✴︎




「そういえば、今日は安室くんに何を聞かれたんだ?」

『えっと…大した事じゃないんですけどね?
私が昔アメリカにホームステイしてた時に
ハリウッド女優に会ったことがあるって話をしました。』




何で安室さんがそんな事を尋ねてきたのかは
分からないままだったけど…。




『一応、英語教師としての資格免許も持ってます。』

「ホォー…それは初耳だな。」




でも英語が話せるからといって
教員免許が簡単に取れるはずはなく
めちゃくちゃ勉強したのを今でも覚えてる。


大学生の頃は本当に大変だったな…
私は結局小学校の教師になったから
無理に取る必要もなかったんだけどね。




…っていうか話脱線しちゃった……!




ニューヨークで会ったことがあるって事
さりげなく聞きたかったのに…!




「ふぅ…ご馳走様、美味かったぞ。」

『へっ…?あ、はい…お粗末様でした…。』

「食器の片付けは俺がやるから、先に風呂に入ってこい。」

『えっ…今日も泊まっていいんですか…?』

「当たり前だろう?今更遠慮なんかするな。」




そう言いながら使った食器の片付けを始めた赤井さん。


本当にこの人…素敵な人だよね…




カッコよくて優しくて大人で…でも時々すごく甘くて…


赤井さんといると私はいつもドキドキして
胸がきゅん、と高鳴ってばかり。






赤井さんに片付けをお任せして
私は言われた通りに先にお風呂に入らせてもらった。


そして入れ違いに赤井さんもお風呂へ入りに行き
私は赤井さんがいない間に
冷蔵庫にしまっていたデザートを出してお皿に乗せた。




『うん…見た目もあの時作ったのと似てる。』




お皿に乗っているデザートのカップケーキは
以前作った物と同じように、クリームを使ってデコレーションをしてあるもの。



我ながら可愛く出来たなって自画自賛していると
赤井さんがお風呂から出てくる音が聞こえて…


リビングの机の上にお皿を置き
ソファーに座って赤井さんが来てくれるのを待った。







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