第32章 留学
「Mrs.Vineyard,
You look so fine today?(今日はすごく元気そうですね?)
I thought you were tired from your work.
(お仕事でお疲れかと思っていました。)」
ニュースのキャスターがそう尋ねると
彼女は口元を吊り上げて艶艶に微笑んでいた。
「I got energy … from a pretty girl.
(可愛いお嬢さんから…元気をもらったの。)」
え…!?
それってまさか…
「Pretty girl?
Is it your daughter?(あなたの娘さんですか?)」
「Hmm……
It's a big secret…I can't tell you.
(秘密よ秘密、教えられないわ)
A secret makes a woman woman….
(女は秘密を着飾って美しくなるんだから…)」
そう呟いた彼女にキャスターは首を傾げていて…
私は彼女のミステリアスなところをみて
テレビから目が離せなかった。
『"女は秘密を着飾って美しくなる"か…
かっこいいー!!!素敵!!』
彼女が私の作ったお菓子を食べて元気になったことや
名言のようなかっこいいセリフを聞けて…
その後のアメリカでの暮らしは
ずっとテンションが高いまま過ごしていた。