第31章 由縁
『赤井さんって結構嫉妬深いですよね。』
「…普通だろう。」
『すごく意外でした!
赤井さんは嫉妬とかしないイメージだったので。』
赤井さんと付き合い出して少し日が経ったけど
見た目からは想像できないほど妬いてくれるから…
そのギャップにいつも萌えている私。
「俺がなぜ嫉妬するのか…教えてやろうか?」
『え…?』
赤井さんはソファーのそばに立っていた私の手首を掴んで引っ張り、隣に座らせていて…
綺麗な翡翠色の瞳で私を見つめていた。
「美緒のことが好きだから…他の男に嫉妬するんだ。」
『え……え…?』
「笑った顔が可愛くて…
今も顔を赤くして照れてる表情も可愛いからな…
こんなお前の顔を他の男には見せたくないって思うのは普通だろう?」
『っ、あ…の……赤井さん…?』
「だが1番可愛いのは
ベットの上で俺に泣かされてる時の…」
『も、もういいです!それ以上は言わなくていいです!!
ていうか言わないで下さい!!!』
恥ずかしくてとても聞いていられない…!
何で急にこんな事言うの!?
「俺を嫉妬させた罰だ。
それに、嫉妬深いなどと馬鹿にされた気がしたんでな。」
『別に…私はそんなつもりじゃ…
ただ赤井さんに嫉妬されるのが嬉しくて喜んでただけです…』
そんな風に捉えられていたなんて思わなかったから
今度からは気をつけないと…
「フッ…前言撤回だ、今のが1番いい。」
『へっ?今のって…?』
「俺のことが好きだって顔だ…最高に可愛い。」
『なっ…!?もう勘弁して下さい!!』