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《赤井夢》Happiness{R18}

第31章 由縁




「そんなに拗ねるな。可愛い顔が台無しだぞ?」

『別に…拗ねてないです…』




私の後を追ってリビングに入ってきた赤井さんは
今度は後ろから抱き締めてきた。




「今日は子供達と楽しく過ごせたみたいだな?」

『…え!?何で知ってるんですか!?』



阿笠博士の家に行く事は
赤井さんにはまだ話していなかったのに…!?


驚いてパッと振り返ると
赤井さんはフッと笑って私から体を離しソファーに座っていた。




「博士の家には盗聴器を仕掛けてある。
俺はあの茶髪の子を守らなければならないんでな。」




いや、だからって…
それはプライバシーの侵害なんじゃ…?




「バレないところに仕掛けてあるから大丈夫だ。」



…私は別にそんな心配していません。
あなたが犯罪者にならないかが不安なんです。




『あ、じゃあ私のところに
安室さんから電話があったのも聞いてましたよね?』


「ああ。でも電話の内容までは分からなかったから
お前に聞こうと思っていた。」




そう尋ねてきた赤井さんに
キュラソーと関わった時の事を聞きたいから
今度安室さんに会う事になったと説明した。


そして説明し終わったところで私のスマホが振動し
安室さんからショートメールが届いた。




『えーっと…
明日の午後2時にポアロに来て下さい…だそうです。』

「ポアロなら他にも客がいるし
2人きりになる事はないだろうから…まぁいいか。」




私が安室さんと2人きりになるのを
あからさまに嫌がっている赤井さんはポアロで会う事が分かると安心しているようだった。




「何かされそうになったらすぐに連絡しろ。」

『安室さんには
半径1メートル以内には近付かないように言ってあるので
大丈夫だと思いますよ?』

「1メートルじゃ足りんな…2メートルくらいにしろ。」

『ふふっ、それだとまともな会話が出来ませんよ。』




赤井さんの声は至って真剣で
冗談で言ってるわけではなさそうだったから…

私の事を心配してくれているのがすぐに分かった。




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