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《赤井夢》Happiness{R18}

第28章 真相 ✴︎








隣に眠っている赤井さんの寝顔を見ながら思った…

昨日の夜、ソファーで眠ってしまった私を
赤井さんがここまで運んでくれてたんだなって。



起こしてくれても良かったのに
きっと私が疲れているだろうからそのまま寝かしてくれたんだよね?


赤井さんのそんな優しさが愛しくてたまらない。



それに…寝顔までめちゃくちゃかっこいい。
この人が本当に…私の恋人なんだよね…?


今でも時々信じられなくなる。


だって赤井さんって何をしててもカッコ良いんだもん。



寝顔を見つめながらそんな事を考えていると
急に赤井さんの目がパチッと開いた。



『っ、びっくりした…』
「起きているなら起こせ。」
『ふふっ、もう少し寝顔を見ていたかったんです。』




笑いながらそう答えると、赤井さんは私の頬を撫で
額にちゅっ、と音を立ててキスをした。



「俺も昨日は美緒の可愛い寝顔、
たくさん見させてもらったよ。」

『なっ…!か、かわいくなんてないですよ!』

「お前は寝顔だけじゃなくて
笑ってる顔も怒った顔も泣いてる顔も…全部が最高に可愛いんだ。」



…赤井さんが甘すぎる!!
朝だから寝惚けてるの!?




「寝惚けてはいない。全部本音だ。」

『!?』

表情だけで考えてる事を読み取られたってことは
本当に寝惚けてはいないみたい…。




『もう…恥ずかしいです…』


赤井さんの胸に顔を埋めるように隠すと
そのまま優しく抱きしめてくれた。




「美緒…
俺はこれからも危険な目に遭う事があると思う。」

『…え?』

「時には怪我をする事も…
最悪の場合…人を殺してしまう事もあるかもしれない。」



…たぶん昨日、私が赤井さんを見送る時
不安そうな顔をしてたからこんな話をしているんだよね?




「俺には使命を全うしなければならない責任がある。
お前を不安にさせると分かってはいるが…
この先もずっと……その不安に耐えられるか?」





…本当に優しいな、赤井さんって。

いつも私の気持ちを心配してくれるし
私が傷付かないように気遣ってくれる…



そんな赤井さんが…私はすごく好きなの。








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