第28章 真相 ✴︎
side 赤井
風呂から出てリビングに向かうと
テレビをつけたまま、美緒はソファーの背もたれに寄りかかり、目を閉じて気持ちよさそうに眠っていた。
「全く…こんなところで寝たら風邪を引くだろう…」
恐らく今日はいろんな事があって疲れたんだろう。
ソファーに近づいて、美緒の顔にかかっている髪を耳にかけても全く起きる気配が無かった。
首に掛けていたタオルで髪を拭き終えた後
美緒を抱き上げて寝室に向かった。
ベットの上に置いても美緒は眠ったまま。
俺も体を休める為、一緒にベットで横になり美緒の寝顔を見つめた。
…本当に……可愛いんだよな、こいつ。
数ヶ月前にバスの中で会った時は、
まさかこんな関係になるとは思わなかった。
俺はいつから…美緒のことをこんなに好きになっていたんだろうか。
寝顔を見てるだけで幸せな気持ちになり
眠っている美緒の唇にキスを落とした。
『んん…あかいしゃん…』
「…。」
寝言で俺の名前を呼ぶ美緒が愛しくてたまらない。
最高に可愛い…
このまま美緒を襲いたくなったが…
あまりにも気持ちよく眠っていた為我慢することにして
俺も目を閉じて眠りについた。