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《赤井夢》Happiness{R18}

第27章 緋色 ✴︎




江戸川くんが座っている椅子の近くに私も座ると
工藤邸のインターホンが鳴った。


尋ねてきたのは…



「こんばんは、初めまして、安室透です。
でも……初めましてじゃ…ありませんよね?」



赤井さんと江戸川くんから聞いていた通り本当に安室さんが尋ねてきた。

昴さんに扮した優作さんは彼を部屋へ招き入れて
リビングに通し、お茶を出していた。


安室さんは赤井さんの死の偽装をしたトリックをすべて見抜いており、昴さんが赤井さんの変装であると推理。





「現在、私の連れがあなたのお仲間を拘束すべく追跡中…
流石のあなたもお仲間の生死がかかれば、素直になってくれると思いましてね。」




安室さんが話すお仲間、とは
恐らくジョディさん達のこと…


私は無意識に自分の手をギュッと握りしめていた。



すると隣に座っていた江戸川くんが
私が握りしめていた手にそっと自分の手を重ねた。



「大丈夫。ジョディさんの乗ってる車には
赤井さんがいるんだから。」


そう…
赤井さんが素顔で向かった先はジョディさん達が乗っているFBIの車の中。

江戸川くんから聞いた話によると
ジョディさんはきっと赤井さんが死んだ時の事を調べるために
彼が亡くなった現場の来葉峠へ向かうだろうと予想していた。


そしてジョディさん達を捕えようと
安室さんの仲間が動くことも…


江戸川くんの予想が何もかも的中しているので
そんな彼に大丈夫だと言われると本当に大丈夫な気がしてきた。



『ありがとう…新一くん。』




名前を呼ぶとフッと笑みを溢した江戸川くんは
そ 再びモニター画面に目を向けた。


私も画面を見ると、安室さんは優作さんの首元に変声機があると思っていて、彼の首が見えるように服を捲っていた。



しかしそこには
私も以前赤井さんに見せてもらったチョーカー型の変声機はついておらず…

きっと安室さんはそれも見破っているから
今日だけは優作さんがつけている白いマスクに変声機がついているようだ。

これも、阿笠博士の発明品だと聞いている。


安室さんは昴さんの首に変声機が付いていない事に驚いていて…



「あの…電話鳴ってますけど。」



優作さんに指摘された安室さんは電話に応答し
現在ジョディさんを追いかけている彼の仲間からの連絡だったようだ。






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