第27章 緋色　✴︎

『ゃ…ぁ…っ、んん！』

「っ、好きだ、美緒。」

『ぁ…わたしも…っ、あか、いさんが…っ…
好きっ……！』




キスで口を塞がれながらも
何とか気持ちを伝えると赤井さんの腰を動かすスピードが速くなった。




「お前は一生…っ、俺だけのものだ…」

『っ…』




私を求めるようにガンガンと腰を打ちつける赤井さんは
甘い息を吐きながら快感に顔を歪めていて…


この人のそんな顔を見たら私のナカはキュッと疼き
限界が近いことが分かった。


それに気づいた赤井さんは、ギュッと抱き締めてくれて
私は声が出ないように赤井さんの肩に口を押さえつけた。



「美緒…イキそうか？」




一度だけコクンと頷くと
突かれる勢いが増し、奥の方を責められた。




「俺も…もう限界だ…」

『っ、ん…ぁ……んんー！！』

「…っ、く！」





…私達は同時に達してしまい
赤井さんは何度か荒い息を吐いて落ち着いた後
私からズルッと自身を引き抜いた。


そして赤井さんが後処理をするために私から身を離すと
支えが無くなった私は、そのままズルズルと床に座り込んだ。



「大丈夫か？」

『大丈夫なわけないじゃないですか…
立てませんよ…。』

「すまない…お前が可愛すぎるから我慢出来なくてな。」



…そんな風に言われたら何も言えないじゃん！





『赤井さんってずるいです…』

「俺は本当のことしか言っていない。」

『っ、だからそれがずるいんですってば…』





立ったまま抱かれた私は
本当に立ち上がれないくらい体が動かなくて
赤井さんに服を整えてもらい、お姫様抱っこ状態で部屋を出た。


向かった先は赤井さんがいつも使っている隣の寝室で
私をベットの上に横たわらせた。





「俺はリビングに戻るが、お前はもう少し休んでろ。
眠かったら寝ててもいいからな。」





返事をしてから頭を一撫でされると赤井さんは寝室を出て行った。



確かに今日は早くに起こされたし……


赤井さんがこれから何をするのか気になるけど、


さっきの行為で疲労を感じた私は、ベットの上で目を瞑ると
すぐに夢の中へと旅立ってしまった。