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《赤井夢》Happiness{R18}

第26章 授業




「まさかそんな風に言われるとは思いませんでした…。
あなたは本当に純粋な女性ですね。」

『?そうですか?普通だと思いますけど…』


だって今日の安室さんは
本当に悪い人には見えないんだもん。

初めて会った時は少し迫られて
なんだこの不審者…!って思ったし
赤井さんとは敵対?しているみたいだけど…



とても澄んだ目をしているし
幼馴染の話をしていた時の悲しい顔や雰囲気からして
本当はとても優しい人なんじゃないかなって思ったんだ。



「なんだか…美緒さんといると落ち着きます。」

『あなたに言われると喜んでいいのか微妙です。』

「それはなぜですか?」

『初めて会った日の印象が最悪だったからです。』

「…もうあんな事しませんよ。
何日間か足の痛みが取れませんでしたからね。」

『っ、自業自得です!
私はぜーったい謝りませんから!!』




プイッと視線を窓の外に向けると
運転席からは安室さんがクスクス笑っている声が聞こえた。


そんな彼を無視し続け、
以前見たことがある毛利探偵事務所が見えて来て
安室さんの車はその建物の近くに路駐した。



『ポアロって…
毛利探偵事務所の下の階にあったんですね…』

「えぇ。僕、毛利先生に弟子入りしたんですよ。
探偵として鍛えてもらおうと思いましてね?」



確かにあの人、眠りの小五郎って名が通ってるし
とてもすごい探偵さんなんだろうなぁ…。




「僕は車を駐車場に置いてきますから
先にポアロの中へ入っててもらってもいいですか?」

『わかりました。』



助手席から車を降りて1人で店の中に入ると
喫茶店の店主らしき人が私に声をかけて来たので
安室さんと待ち合わせをしていると話すと
テーブル席に案内してくれた。


そして、お冷を出してもらったところで
安室さんもお店の中へと入って来た。





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