第25章 紹介 ✴︎
「美緒。」
『?はい?』
「…キッチンで話した事は覚えてるか?」
『っ、覚えてます…。』
ギュッと抱きしめられながら、赤井さんの質問に返事をすると
赤井さんは私の上に跨ってきた。
「ずっとお前にキスしたかった。」
私の頬に手を添えて至近距離でそう囁かれると
赤井さんは私に優しくキスをした。
ちゅっ、と音を立てて離れ、私は瞑っていた目を開けた。
『赤井さん…もっとキスして欲しいです…』
「…これ以上すると止まらなくなる。」
『え…!?』
驚いて赤井さんの顔を見ると
私を抱いている時のような情熱的な目をしていて…
お酒のせいもあるかもしれないけど、私の頬に置かれている手もいつもより少し熱かった。
「久しぶりに美緒に会えて
キッチンではお前にキスをねだられて
今はこんなに体を密着させているんだ……
もう一度キスしたら恐らく理性は飛ぶ。」
真顔でそんなことを言ってる赤井さん。
声のトーンからして冗談じゃないのは伝わってきたけど…
1週間ぶりに会った赤井さんと…私はもっとキスしたい。
至近距離で私を見つめたままの赤井さんに
私は少しだけ体を起こし自分から赤井さんにキスをした。
「っ…」
『んっ…』
啄むようなキスを何度か繰り返した後
赤井さんは少し息を荒くしながら私の肩を掴んでベットに押さえつけた。
「美緒…お前…」
『分かってます……声は…出さないようにしますから…
だから、あの……、っん!』
我慢しないで下さい。
…そう言おうとする前にキスで口は塞がれ
すぐに舌が侵入してきて私の口内は犯された。