第25章 紹介 ✴︎
「どうりで料理が上手なわけだ。
美緒さん、時々でいいから私達もご馳走になってもいいかな?」
『はい!もちろんです!
食べたいものがあればいつでも言ってくださいね。』
そのまま4人でコーヒーを飲み終えた後
順番にお風呂を済ませ、リビングで晩酌をする事になった。
私が今日泊まる予定であることも
すでに赤井さんは話してくれていたらしい。
私はお酒が弱いから、飲んでるのはお茶なんだけど
赤井さんは相変わらずお酒に強くて
強いウイスキーを何杯か飲んでるにも関わらず、顔色は全く変わらない。
優作さんはほんのり顔が赤くなっていて
有希子さんはワインを1人で飲みまくっていたから
かなり酔っ払ってしまっているようだった。
「ねーねー!
美緒ちゃんって本当に可愛いよねぇ〜!」
「有希子…お前飲み過ぎだぞ。
美緒さん、気にしなくていいからね?」
「んもうっ!優作の意地悪ぅー!!」
…かなりベロンベロンに酔っ払っている有希子さんを
優作さんは彼女を引き摺りながら寝室へ向かった。
「じゃあ、私達は先に休ませてもらうね。」
『あ、はい!おやすみなさい。』
扉から2人が出て行って、
リビングには私と赤井さんの2人きりになった。
賑やかだった空間が急に静かになったこともあり、
私は大きな欠伸が出てきてしまった。
「俺達もそろそろ休むか。」
『ん、そうですね。片付けましょうか。』
2人で片付けをするとすぐに終わり、赤井さんの寝室に向かった。
私が泊まる時はいつも
赤井さんの使っているベットで一緒に眠っていて…
眠る前にはいつも赤井さんと体を重ねているんだけど
さすがに今日は家主の人達がいるからしないよね…?
まぁ……少しだけ残念だけど
赤井さんと一緒に眠れるだけで十分幸せだし
あまり深く考えず2人でベットに横になった。