第25章 紹介 ✴︎
「おー、すごい豪華じゃないか。」
「ほとんど美緒ちゃんが作ったのよ?
すごく手際がよくて驚いちゃった!」
『いえ、そんな…
有希子さんのお陰でこんなに早く出来上がったので助かりました。』
4人で椅子に座り手を合わせてから
みんなで主食のハンバーグを口にした。
「!!おいしーいっ!
こんなに柔らかいハンバーグが自宅で作れるなんて…!」
「うんうん!すごく美味しいよ美緒さん。」
『ありがとうございます!!』
口に合ったようで良かった〜!
安心している私の隣に座っている赤井さんも
すごく美味しい、と褒めてくれた。
私も自分で作ったハンバーグを食べてみて
確かに上手に出来たとは思ったんだけど……
『うーん…お肉は上手に焼けたけど
ソースにはもう少し赤ワイン入れた方が良かったかな?
いや……それよりもきっと仕上げのバターが多かったんだ。
今度作る時は減らさないと……』
いつものように調理の改善点をぶつぶつと呟いていると
私の様子を見ていた3人はクスクスと笑っていた。
『っ!す、すみません!ついいつもの癖で…!』
恥ずかしすぎる…!
こんなんだから料理バカって言われちゃうんだよ…。
「美緒ちゃんって本当に料理が好きなのね?」
『はい…私の趣味なので…』
「美緒の料理は全部美味いんですよ。
俺も時々教わってます。」
「じゃあ私も今度教えてもらってもいい?」
『もちろんです、私で良ければ!』
楽しい雰囲気のまま食事を終えたところで
後片付けは私と赤井さんがやる事になった。
『これ洗い終わったら、食後にコーヒーでも出しましょうか。』
「そうだな。」
洗い終わった食器を赤井さんが拭いてくれている間に
お湯を沸かして冷蔵庫にしまっていたタッパーを取り出し
中からチーズケーキを出した。