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《赤井夢》Happiness{R18}

第25章 紹介 ✴︎




「優作さん、有希子さん。
彼女が俺の恋人です。以前少しお話ししましたよね。」


「確かに聞いてはいたんだが…
まさかこんなに可愛らしい方だったとは。」

『えっ…いや、そんな…』

「ふっ、そうでしょう?
俺もコイツが可愛くてたまらないんです。」

『!?ちょ、っと赤井さん!何言ってるんですか!』

「本当のことだ。照れるなよ。」

『もうっ!人前で恥ずかしいんですよ!!』


真っ赤になった顔で赤井さんを睨んでいると
工藤夫妻は揃って笑っていた。


「本当に美緒さんって可愛いわね〜!
2人とってもお似合いみたいだし!
ねぇねぇ、美緒ちゃんって呼んでもいい!?」

『え?あ、はい。どうぞ。』


とても明るい性格の有希子さん…


そういえばこの人って…女優の藤峰有希子さんだよね…?


元芸能人なだけあってめちゃくちゃ美人だ…目の保養。



「すみませんね美緒さん。
妻はこの通り陽気な性格でして…。」


困ったように笑っている優作さんは
有名なミステリー小説家。

工藤新一くんにちょっと似てて、すごくダンディーな人だ。


和やかな空気のまま会話をしていると
優作さんが私に目を向けた。


「美緒さん、
すみませんが食事の支度をお願いできませんか?
実は私達先程帰宅したばかりで、何も食べてなくて。」



優作さんにいきなりそんな頼み事をされると思ってなかったから、私は戸惑いながら赤井さんの方へ顔を向けた。




「俺も腹が減ったから、作ってくれると助かる。」



私に優しい笑顔でそう話す赤井さんに
私も笑顔で頷いた。



『もちろんです!
有希子さん、キッチンをお借りしても構いませんか?』


…きっと優作さんは赤井さんに何か話があるんだろう。
そう悟った私はソファーから立ち上がりキッチンに向かった。



「お願いね、美緒ちゃん。後で手伝いに行くからねー!」


ペコッと頭を下げてキッチンに向かい
夕食の支度をしながら時々リビングに目を向けたけど
何を話しているのかまでは聞こえない。



気にするのはやめて私は4人分の食事の支度に集中した。










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