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《赤井夢》Happiness{R18}

第4章 熊猫



side 赤井




今日はFBIの上司であるジェイムズと落ち合う予定。
待ち合わせ場所に向かっている途中、彼と連絡が取れなくなった。




「全く…
予定の時間を過ぎているのにどこに行ったんだ。」



上司の悪口をボソッと呟きながら適当に車を走らせていると
反対車線の方に
コートを羽織った男2人と脇道から出てくる上司の姿が見えた。


ジェイムズは無理矢理車に押し込まれており
何事かと思っていると、脇道からもう1人……


先日バスジャック事件の時に見た女が彼らに声をかけていた。



「……またあの女か…。っ、!!」




彼らの様子を見ていると
彼女はコートを着た男に後ろから殴られ地面に倒れてしまい
男達は車に乗って走り去った。


俺は適当な所で車を停めて、女が倒れている歩道まで走った。



「おい…!大丈夫か!しっかりしろ!」




どうやら気絶しているだけのようだが
こんなところに放置しておくわけにもいかず…。 

俺は彼女を抱き抱え車に戻り
後部座席に寝かせ、ジェイムズを乗せた車を追いかけるために車を走らせた。


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