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《赤井夢》Happiness{R18}

第23章 信用








工藤邸に戻りリビングに向かうと
赤井さんはそこでノートパソコンをいじりながら
仕事をしているようだった。



『ただいま戻りました。お仕事中でしたか?』

「まぁな。それよりもうすぐ昼飯の時間だが
何か食べたいものはあるか?」

『うーん…朝ごはんたくさん食べたので
まだそんなにお腹空いてなくて…』

「分かった。なら買い物に付き合ってくれないか?
スーパーで食料を買いに行きたかったんだ。」

『もちろんです!』


赤井さんは素顔で外を歩く訳にはいかないので
昴さんの顔に変装してくると言いリビングを出て行った。


しばらくソファーに座って待たせてもらうと
昴さんの顔になった赤井さんが戻ってきた。



「待たせたな。」

『あのー…ずっと気になってたんですけど
どうやって声変えてるんですか?』

「阿笠博士が発明したチョーカー型変声機を首につけている。」


『あ…だからずっとハイネックの服着てるんですね!』


そのタイプの服じゃないと
首のチョーカーが見えちゃって突っ込まれちゃうもんね。



「外で俺の名前は呼ぶなよ?」

『赤井さんこそ、外では昴さんの口調でお願いしますね?
急に赤井さんの口調に変わると心臓に悪いので…』

「…それは良いことを聞いたな。面白そうだ。」

『なっ…!!絶対やめて下さいよ!?』

「さぁな?」

…ニヤついているって事は絶対守る気ないな。


疑いの目で彼を見ながら2人で車まで向かい
昴さんの運転で車はスーパーへと出発した。




「ボウヤ達にはちゃんと話せたのか?」

『はい。
3人ともすんなり私の話を信じてくれて…安心しました。』

「お前が嘘をつく奴じゃないってことは
ボウヤ達も分かっているんだろう。
美緒は普段からいい先生なんだろうな。」


『いやいや、普通ですよ!
ただ子供達が好きなどこにでもいる教師です。』

「ふっ、そうか。」



…あぁ、もうだめだ。
例え顔が昴さんでも中身が赤井さんだから
昴さんの顔ですらカッコよく見えてドキドキしちゃう…。








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