第22章 極秘 ✴︎
出来上がった朝食をダイニングテーブルに運び
2人で椅子に腰掛けて朝食を口に含んだ。
「やはり美緒の料理は美味いな。
毎日でも食べたくなる。」
『赤井さんだってだいぶ上達したじゃないですか。』
「お前の腕には敵わないよ。」
久しぶりに私の作ったご飯を美味しそうに食べる赤井さんを見た。
それは私が1番見たかった顔で…
やっと見る事ができて、心が満たされる感じがした。
「そういえば…お前仕事はいいのか?」
『明日まで休みなんです。ちょっと有給が溜まってたので』
「そうか…なら話す時間はたくさんありそうだな。」
それはきっと
赤井さんがなぜ死んだ事にしたのかを私に話してくれるってことだよね…?
私の頭で理解できるか少し不安だけど…
どうして死の偽装をしたのかは疑問だったから
赤井さんがちゃんと話してくれるつもりでいることに安心した。
その後、朝食を食べ終わった私達は2人で食器の片付けをし
その間に私の服の乾燥も終わったので、着替えを済ませてからリビングのソファーで話す事になった。
「美緒…俺の仕事は知っているよな?」
『……はい…FBIの捜査官ですよね?』
「やはり知っていたんだな…
お前は何も聞いてこないから、きっと知っているとは思っていたが」
『黙っててすみません…』
頭を下げると赤井さんは気にしなくていいと言ってくれて
これまでのことを説明し始めた。