第22章 極秘 ✴︎
パチッと目が覚めると、
いつもとは違う香り…それにベットの寝心地も微妙に違う。
寝起きのぼーっとする頭で
自分が今どういう状況なのかを考えていると
私の隣には上半身裸の赤井さんがいて…
彼を見た瞬間、昨日の夜の記憶が一気に蘇った。
赤井さんは私の体の上に腕を置き目を閉じて眠っている。
久しぶりに彼の寝顔を見たら
昨日のことは夢じゃなかったんだとホッとした。
でも…
赤井さんが側にいるってもっと実感したくて…
眠っている赤井さんの体に触れていると
すぐに手を掴まれてしまった。
「朝から大胆だな。」
『お、起きてたんですか…!?』
「お前に触られてるのに気付かないわけないだろう。」
そのままグッと私の腕を引っ張り引き寄せて
赤井さんは私の体を優しく抱きしめた。
目の前には赤井さんの逞しい胸板があり
頬を寄せると赤井さんの心臓の鼓動が聞こえてきた。
「もう少し寝るか?」
『いえ…完全に目が覚めてしまいました。』
「ふっ、そうか。」
2人でベットから体を起こし
何も衣服を着ていない自分の体を布団で隠していると
赤井さんは私の肩に手を回してきた。
「体…辛くないか?」
『少し…腰が痛いです。』
「悪い…無理させたな。」
『いえ、そんな……
嬉しい気持ちの方が…強いので…気にしないで下さい。』
本心を伝えると、赤井さんは優しい笑顔を向けてくれて
肩に手を回したまま、私の唇にキスを落とした。
「朝からそんな可愛い事を言われると
また襲いたくなるんだが?」
『っ、だ、だめですよ!絶対だめです!』
「……そんなに強く拒否されると傷付くな。」
『!?いや、あの…
朝からするのはその…まだ体が慣れてなくてですね…
決して赤井さんとするのが嫌ってわけじゃなくて…!』
私から目線を逸らし
斜め下を向いて落ち込んでいる赤井さんに必死に弁解していると
彼の肩が震えていることに気づいた。