第8章 決戦そして旅立ち
ヒ「記念にあげる」
カ「下衆め。二度とふざけた真似ができないよう、左腕もそぎ落としてくれる!!」
「あっと、カストロ選手もう片方が猛然と進出!!」
しかし、彼は再び腕を上げる
ヒ「さっきから言ってるだろ?あげるって♡」
『本当に…何がしたいんだ…?』
カ「望み通りにしてやる!!」
「あっっーーー!ヒソカ選手残った左腕も自ら献上!!何を考えているんだこの人は!!」
すると数秒後、カストロさんが何かに気付き一体の自分を消した
ヒ「……
やはりダブルの方で攻撃してきたか。もし本体だったら逆にカウンターくれてやろうと思ったのに…
こっちで」
キ「なっ!!」
なんともげた筈の右腕が復活。しかも傷口も綺麗になくなってる!観客もどういう事だとどよめき出した
ヒ「ククク、これも手品です◇さて、どんな仕掛けでしょう」
奴の狂気のマジックショーに大袈裟に反応する観客はあの人にとっていいオーディエンスと味付けだ
彼はゆっくりとカストロさんの方へ近づく。慌てて構え直し、足を後ろに引きずった
ヒ「クックック、どうした?怖いのかな?
タネが分からないから驚く。奇術の基本だ
君の分身を作る力は素晴らしい◇だがもうネタは分かった
そこからどんな攻撃が来るかも大方想像できる♧その対処法もね♡
非常に残念だ
君は才能にあふれた使い手になる、そう思ったからこそ生かしておいたのに…
予知しよう。君は踊り狂って死ぬ」
カ「くっ、黙れ!!」
今度は同時に襲い掛かるが先程までのように上手くいかない。どうして…?
ヒ「ダブルってのは「通常の自分」をイメージで再現するから綺麗なんだよね。戦闘中にできた汚れまでは再現できない◇
そんなことも、知らなかったのか」
カ「う、うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」
そこで私は見切りをつけた。もうだめだ。この先彼が逆転する見込みはない
それが当たったのか、そぎ落とされた筈の左腕が彼の顎に直撃した
もうダブルは出せない
ヒ「無理無理。完璧に下あごにヒットさせたから暫くは自分の意思では動けない
だから次の攻撃を避けるのも無理」
そして迫るヒソカのトランプ。あれにもきっと念が細工してある筈だ