第8章 決戦そして旅立ち
キ「いやーびっくりした」
ゴ「暫く休んでる間に差つけられちゃったね」
ズ「いやいや、そんなことないっすよ。まだ90階でウロウロしてる程度ですから」
「にしても、結局私たちも戦闘準備期間中に凝を覚えなきゃね」
ゴ「さっきの修行復習しようか!」
キ「そだな。俺の部屋行こうぜ」
ウィングさんの宿を後にし、他愛もない談笑をしながらエレベーターに乗る。けど…
全員が途中で気配を察知した。
ゴ「…ねえ」
ズ「押忍…」
キ「お客さんだな」
外へ出てみれば待っていたのは例の新人狩りの三人組だった。
キ「あんたらもしつこいねー。嫌われるよ、そんなんだと」
サ「まあ、そんな邪険せずにいつ戦うのか教えなよ。是非君たちと戦いたいからさー」
こうもしつこく戦いを希望する人なんてフロアマスター目指してる人くらいしかいない。目標は立派だけどやる方法は意外と外道だ
サ「俺たち結構焦ってんだよ。そろそろ〆切でさー、ねー戦おうよ。
何ならサービスで俺の能力見せちゃうよ。ここで」
相手のオーラを発動させたと同時にズシ君が戦闘態勢をとる
「ズシ君」
ズ「?」
「駄目だよ」
後ろの服を引っ張って制止する。私たちはまだ凝を完全にマスターしてない。仮にここで見せられたとして、それが本当の能力なのかは誰にも分からない。
ゴ「…俺は6月10日に戦闘日を指定する」
キ「おい、ゴン!」
『(おバカ…)』
サ「なるほど…準備期間ギリギリまで戦わないつもりか。それじゃあダメだよ。俺の〆切が5月29日なんだ。その日にしなよ」
キ「てめえの都合なんて知るかバーカ。
行くぞ」
キ「体内にエネルギーを貯めるイメージ。細胞の一つ一つから少しずつパワーを集めて、どんどんどんどん増えていく…その蓄えた力を一気に
外へ!」
ゴ「……大分慣れてきたね」
キ「練ったオーラを纏でとどめるタイミングが少し難しかったな」
あれからキルア君の部屋で練習。もう少しでものにできそうだ。それにしても2ヵ月の間、燃を練習してたおかげかウィングさんが言っていることが何となく理解しやすくなった気がする。飲み込みのスピードが以前よりも早くなった
ゴ「でも、まだまだズシのと比べてパワーが足りないね」
キ「もう少し貯めのイメージの練習すっか」
と練習熱心な二人だがズシ君が慌てて止めたので今日はお開き
