第6章 新たな旅
キ「…ゴン、こいつらお前と同じ日に戦いたいらしいぜ」
それを聞いた彼は一度考えてから…
ゴ「俺、いつでもOKです」
見事に宣戦布告をした
「元気のいいボウヤだ」
三人はそれぞれ申し込みをして去って行った
き「何これー!!めっちゃ広!!」
キ「喜び過ぎじゃね?宿如きで」
「ははは…なんせ今まで草とか安い宿のボロベッドだったから…」
きくは大興奮でふかふかのベッドに飛び込んだ。ここ、ゴン君の部屋なのにね
すると、急にテレビが光出した。表示されたのは「戦闘日決定!225階闘技場にて3月11日午後3時スタート」という言葉。これ、スケジュールも通知してくれるんだ…便利だな
キ「11日って…明日じゃん。早っ」
しかしキルア君の反応に打って変わってゴン君は闘志で揺らめいていた
ゴ「明日は多分勝てない。けど試したいんだこの力を!」
キ「……」
「ってな事言ってたけど大丈夫かなぁ」
キ「ん?」
「ほら、ウィングさんとの約束」
キ「あー」
闘技場の観戦席に着いた私達はそんな会話で開始した。昨日私達はウィングさんに念を実際に戦闘で使うには2ヶ月待てと言われていたのだ。敢えて昨日言わなかったのだが
キ「まだあの人も本当の師匠じゃないし止める権利もないし、てか俺等が止めても行くだろあいつ」
「そーだけどさー…」
き「あ、始まるよ!」
きくが指さした先にはゴン君が入場してくる姿が。一応頑張れーと声を出してみた。今回の相手はギドという足無しの男。昨日戦闘のログを軽く見て見たが彼の主戦力はコマで自分は殆ど動いていなかった。それでも一度負けてから無敗なのだから実力はそれなりの物だと分かる
「始め!」
審判の合図と同時に早速ギドはコマを出してきた。数個のコマがリングを回る
コマの動きを必死で目で追うが…
((ガキンッ
背後を取られ、大打撃を許すゴン君
ギ「念を込められた独楽は何時間でも回り続けお前を襲う。複雑に舞い飛ぶ独楽の動きはもはや俺でも予測不能!」
これじゃあ…纏だけじゃあ太刀打ちできない…やられっぱなしになるよ…!
リングで弾きまわるコマに付いて行けず、ついにリングアウトしてしまうゴン君
き「なんか懐かしいな…」
「え?」
き「ああ、ごめん。家にいた時ああいう遊びもしてたなって思い出してさ」
遊び……そうか…!