第2章 出会いと疑いと
き「あいつ…なあにが種類だ
同じやつがめっちゃめっちゃいんじゃねーかー!!!」
鼻が巨大な豚に追いかけられながらきくは言う。攻撃方法は突進しかない。しかも猪のように方向転換が難しいらしい。避けることは簡単だけど弱点が掴めない。すると、突進の衝撃で豚のあたまにリンゴがひとつ落ちてきた。豚はたちまち気絶してしまった
「あたまが弱点だ!」
き「そうと分かれば話が早い!」
ブ「うん上手い!合格」
その後はあっさりだった。やっぱりこの試験って気まぐれなのかな…?
メ「ちょっとあんた、何でもかんでも美味しいって言ってんじゃないわよ!美食ハンターたるもの自分のセンスに素直じゃなきゃダメよ!」
ブ「まーいいじゃん、それなりに人数は絞れたし」
こうして私たちは1回目は合格
メ「私はブハラとは違って辛口よ!審査もビシバシいくわよー」
逆にこの人は不安。1回目とは対照的でハイカラな感じかする。
メ「私の作って欲しい料理は…スシよ!」
スシ…?あのお寿司で合ってるよね?
メ「ふふっ、その顔は知らないって感じね。無理もないわ。東の島国のある民族料理なんだからね」
周りを見渡すと、他の人は冷や汗をかいていた。私の故郷ってそんなに知られて居ないんだ…逆にこれはアドバンテージかもしれない
メ「ここにある器具を使って作るの。そしてこれが最大のヒント!スシはスシでもニギリズシじゃなきゃ認めないわよ!それじゃ、スタート!」
き「お姉ちゃんラッキーだったね」
「ええ、まさか私たちの国の料理が出るなんて。ひとまず他の人達に気づかれないように川に出て魚を取ろう。使えそうな野草とかならちゃっかり持ち帰ろう」
き「さすがお姉ちゃん、質素倹約」
「じゃあ、行動開始!変な動物には捕まらないでよ」
き「ラジャー」
メ「あら、もう動いたチームがいたか。これは期待出来そうね。あんた達、分からなくても考えている暇があったら動きな」