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タカラサガシ【キルア】

第6章 新たな旅


ウ「これは…」

き「ウィングさん、できてる?ねえ?できてる?」

あの説明だけで完全再現したゴン君とキルア君も凄かったが、きくも驚異的だった。ウィングさんも言葉を忘れて目を閉じているきくからOKをせがまれている

「妹、記憶力と学習能力が凄いんですよ。いつだか検査をした時に今までにない記録を出したって…」

ウ「パーフェクトコピー…そして未来への計算…ですか」
冷汗をかきながら口元を歪ませた。自分の大事な身内が褒められているのだから悪い気はしない







ウ「君は彼の念を既に突破できていましたね。つまり…」
「…既にできる…という事…」

ウ「できる…には語弊がありますが、近い力を君は持っています。出来ないのは、概念を知らない、使用したことがないから。

今ならどちらもクリアできてます」

「…」

自分の右手袋を見つめる。

もしかして
……まさかね

ウ「普段意識しないとやらない行為ですから。自転車の乗り方と一緒です。
服を着たまま、私のオーラを浴びて下さい。感覚を肌で覚えてしまえば補助輪がなくても自分で立っていられます」

頷いてウィングさんに背中を向けた。確かに科学的には説明のつかない強い圧がある

ウ「ポイントは覚えていますね?」

「はい」


自分の中にある、生命の淀み。それを静かに、鎮める。無理矢理抑え込むんじゃなくて、優しく、あやしてあげる感じ。水の波紋のように緩やかな波を長く、遠くへ広げていく


ウ「離します」





ゴ「おお!」
キ「すげぇ…」

周りの反応からして成功しているのだろう。静かに目を開けるとまじまじと見つめる二人の間に何か隔たりがあるのが見えた

「…これがオーラなんだね」

大丈夫、次はちゃんと見えてる










十分後、私達は再びあそこに足を踏み入れた。ヒソカはやはりあそこから動こうとしない
『動じることはない』

私達はゆっくりとその足を動かし始めた






ヒ「…200階クラスへようこそ
洗礼は受けずに済みそうだね◇

君が天空闘技場に来た理由は想像できる
ここで強くなってボクと戦うつもりだろう?」

ゴ「まさかそっちから来てくれるとは思ってなかったよ。手間が省けた」

ヒ「クックック♡

纏を覚えただけでいい気になるなよ♧念は奥が深い」
念…私の身体が引っ張られたのも…とにかく今は知らなくては
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