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タカラサガシ【キルア】

第6章 新たな旅


それから暫く、私達は連勝を勝ち取り続けた。

押し出しのゴン、手刀のキルア、蹴りの姉妹なんて言葉も実況では謳われている。身バレには最善を尽くしているが褒められるのは少しこそばゆい

そして、


ゴ「やったー!個室だ!!」

「ようやく身が安定できるってもんだね」
ホテルの一室よりは少し狭くてこじんまりとしているけど、あるに越したことはない

ゴ「もうお金と宿の心配はしなくていいね」
キ「そいつはどうかな」

一応、と釘を刺すキルア君
キ「この個室は100階から落ちればすぐにチェックアウトだ。90階から100階へ上がるのと100階以上に残ることは全く違う。ここの階から待遇が良くなるだろ?だからみんな死守しようとするんだ。ここに長くくすぶっている奴ほどそれに長けている。

そんな連中に構ってると結構ここで時間食うぜ、気をつけろよ」






き「杞憂だったな…」
キ「………ああ」

数日後の画面に映るのは難なく次々と相手をKOしていくゴン君だった。4人ともここの階での敵は特にいなそうだ

「ファイトマネーは指定口座に振り込みました」

キ「どもー」

ゴ「ほんとだ…数字が見たこともない桁になってる…」
キ「つい一週間前まで無一文だったのに…

なんかちょっと悔しいなー」
ゴ「え?」
キ「だって俺が初めて来た時150階まで二ヶ月くらいかかったんだぜ?」
ゴ「えーだってそれ6歳の時の話でしょー?」
キ「まーそうだけどさー」


良くも悪くもお互い強くなったわけだ


ゴ「あ、そう言えばさっきテレビにズシが写ってた」
キ「見た見た。あいつまだ50階にいたな」

ゴ「……
キルアが凄く嫌な感じがしたって言う、”レン”って何だろうね」
キ「んー…多分もっと上のクラスに行けば同じような強い奴がいるかもしれないから…」
ゴ「それよかズシに直接聞いた方が早いんじゃない?」

灯台下暗し、である




ズ「”レン”はヨンタイギョウの一つっす!ヨンタイギョウとはシンを高め、シンを鍛える全ての格闘技につながる基本っす」

「「「「…?」」」」

ズ「テンを知り、ゼツを覚え、レンを経て、ハツに至る。要するにこれ全てネンの修行っす!」

「「「「?????」」」」

ズ「以上っす」
キ「わっかんねーーーよ!!!」
知らない情報量が多すぎて何だか聞く前よりも分からなくなってしまった気がする
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