第6章 新たな旅
こんな相手蹴り一つで充分だった。
「一発KO勝ち!勝者ビオラ選手!」
50階、か…この査定で取れる上限はここまでかな
その後みんなと合流し、エレベータで50階へ。ここは勝つごとに十階上がる仕組みで負ければその逆。100階までとなると個室が貰えるらしい
と、着いたところで丸刈りの少年が話しかけてきた。見るところ服は、柔道着?
ズ「押忍!自分ズシと言います」
キ「俺キルア
ゴ「俺はゴン。よろしく」
「私は…ビオラ。こっちは妹のピンキー」
ズ「さっきの試合拝見しました!いやー凄かったっすね」
キ「何言ってんだよ、お前も実力でここまで来たんだろ?」
ゴ「そーだよ、一緒じゃん」
ズ「いえ、自分なんかまだまだっす!
ちなみに皆さんの流派は何すか?自分は心源流拳法っす」
キ「……いや、特には…」
ズ「ええ!?
誰の指導もなくあの強さなんすか…自分ちょっぴりショックっす、やっぱり自分まだまだっす」
ふーん…ここでは誰かに教わってるのが普通なのか…まあ、戦闘なんて普通に過ごしてたらやらないしね
ウ「ズシ、よくやった」
振り向くと着崩れしたワイシャツの眼鏡のお兄さんが拍手をしていた。ズシ君が師範代と呼んでいいることから師匠なのだろう
ウ「初めまして、ウィングです」
挨拶にゴン君達は真似して押忍!と答えた。私は驚きながらペコリ
ウ「まさかズシ以外にも子供が来てるなんて思わなかったよ。君たちは何故ここに?」
キ「え~っとまあ強くなる為なんだけど。俺達全然金なくて小遣い稼ぎも兼ねてんだけどさ」
ゴ「キルア個々の経験者なんです」
ウ「そうか、ここまで来るくらいなのだからそれなりの腕なんだろうけど、くれぐれも相手と自分相互の身体を気遣うようにね」
その後みんなでファイトマネーを受け取りに行った。缶ジュース一本分。キルア君によると一階は勝っても負けてもギャラは同じで、そこからは負けたら無し。50階のギャラは5万。
ゴ「へえー」
キ「100階なら100万かな…」
ゴ「!?」
キ「150階を超えるとギャラも1000万を楽に超す」
「…(汗」
ゴ「き、キルア200階まで行ったんだろ?その時のお金はどうしたの!?」
ズ「200階っすか!?」
キ「もう4年前だぜ?残ってるわけないじゃん。全部お菓子代に消えたっつーの」
「勿体ない…(汗」